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地域のトピックス

医療連携がすすむ町 栗山町

第1回 医療連携勉強会(栗山)
テーマ「医療連携による地域住民の口腔機能向上目指して」

日時:10月19日(火)18:30から
場所:栗山赤十字病院2階会議室
主催:栗山赤十字病院NST委員会
共催:栗山町歯科医師会

栗山町、岩見沢市、夕張市、札幌市などから医師、歯科医師、薬剤師、看護師、保健師、介護士、歯科衛生士、理学療法士、言語聴覚士、管理栄養士、ケアマネージャー、そして一般の方が地域の医療連携の構築を目指し、この夜2階会議室で一同に会しました。
予定人数を大きく上回り、会場はぎゅうぎゅう詰めでした。
「最後まで自分の口で自分の力でおいしく食べたい、食べさせたい」
「食事をきちんと摂ることで体力を維持し、病気の予防、誤嚥性肺炎の予防に努めて欲しい」
この思いを持ち寄り、きちんと情報を伝えてうまく連携するためにはまずお互いの顔を知ることからはじめましょうとの新井先生の挨拶があり、勉強会の後には懇親会も開かれました。今後もこの企画は続けていく予定とのことです。

基調講演「高齢者の口腔機能の問題点と現状について」
 講師 北海道医療大学個体差医療科学センター 准教授 池田 和博先生

要介護高齢者の口腔内の特徴、不潔になりやすい場所、口腔清掃の実際、カンジダについて、義歯安定剤の為害性について、また全部床義歯の作成により経管栄養を免れた症例などを示されました。また逆に、認知症が進行したために経口からの栄養摂取が困難となりそうな症例を紹介することで、医療連携への問題提起をされました。

パネルディスカッション「口腔機能障害患者に対するアプローチ」

総合司会:栗山赤十字病院院長 菱山 豊平先生
座長:新井 由先生の挨拶

「栗山町も例外なく超高齢化社会が押し寄せており、医療連携は必然のものとなっています。しかしお互いの顔も知らない状態で連携ができるでしょうか。今回の開催はいろいろな方のご協力を得て、長い時間をかけてようやく実現できました。最後の懇親会で意見を交換しあい、ぜひ顔なじみになって帰りましょう。」

パネリスト1 永山歯科 歯科医師 永山 裕先生
  「歯科との連携のメリット」

−家族に近況を聞いてアプローチした95歳女性についての紹介など

パネリスト2 なの花薬局 薬剤師 小木 清高先生
  「薬剤と口腔管理」

−口腔乾燥、疼痛に関係する薬剤などを紹介、ドライマウスを起こしやすい薬剤が紹介されるとその種類の多さとポピュラーさに驚きの声が

パネリスト3 くりのさと 介護主任 柴田 美雪氏
  「事例報告と施設での取り組み」

−姿勢に注意、足をつけること、覚醒させること、目線を合わせて状態を観察すること、状態の変化に気がつくよう努力しているとのこと

パネリスト4 居宅支援事業所プロケアすばる ケアマネ 濱野 紀子氏
  「口腔機能向上サービスから」

−以前から口腔には力を入れている、食事前には笑顔体操、歯ブラシ、舌ブラシを管理、口腔機能のモニタリング、オーラルデアドコモネシス、もやっている、要介護支援2の方にやると非常に効果が高い、受診中の歯科医院と連携をとったほうがよいと最近考えている、ある高齢者はかかりつけ歯科医院の3段の階段がどうしても登れなくて受診を断念した、内科とも嚥下造影依頼の連携について考えている、よりよい連携のためには@顔なじみになることA窓口をつくることB連携方法を決めること、ではないだろうか

パネリスト5 栗山赤十字病院 管理栄養士 真井 睦子氏
  「摂食・嚥下障害患者に対するアプローチ」

−栄養士なので口から食べて欲しいという願いを常にもっている、嚥下造影により問題点を抽出して対処している、居宅療養者の食生活をカンファレンスにて検討し家族にお返ししている、短期集中嚥下リハ入院もしている、週1回のサービス会議を行い、医師、NST、言語聴覚士、理学療養士、栄養士、ケアマネが協力してアプローチしている、ささいなことでもFAXしてもらって対応している、嚥下障害者用のムース状カロリー食を販売している、これは高齢者に対するきっかけにもなっている

札幌西円山病院 藤本篤士先生からのコメント:
日本では1年に約10000人もの窒息死者がいて、その半数以上は施設で亡くなっている、地域にVF(嚥下造影検査)ができる施設があることは素晴らしいことである、住民のために歯科が是非ここに関与してもらいたい

夕張市立診療所 村上智彦先生からのコメント
夕張市立診療所では歯科医師、歯科衛生士と連携し、老健施設などで週3回口腔ケアを行い、肺炎球菌ワクチンを接種し肺炎を予防している、歯周病を予防すれば5つも6つも病気の予防になるのだから安上がりでありやらない手はない、栗山の医療関係の方々は非常に志が高いと感じた

講評 町議会議員 本田 諭氏
今日は130名もの方にお集まりいただいて感激している、地域に密着したいい医療、素敵な医療を期待している


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