園児にフッ化物うがい 〜岩見沢市教委 希望者対象〜
【岩見沢】市教委は新年度、虫歯予防のためフッ化物によるうがい（フッ化物洗口）を、希望する保育所と幼稚園の園児を対象に行う。
安全面について各幼稚園などの理解を得た上で、早ければ10月から実施する。
フッ化物うがいは、虫歯予防に効果があるとされる一方、高濃度のフッ素は劇薬に指定されており、安全性をめぐり専門家の意見は分かれている。
岩見沢歯科医師会は昨年11月、渡辺孝一市長あてに実施を望む要望書を提出した。
これを受け、市教委が導入を検討し、新年度予算案にフッ化物うがい推進事業として約37万円を計上した。
ただ、各園や保護者の安全面への不安に配慮して「保育所や幼稚園などと相談した上で実施を決めたい」（市教委子ども課）と慎重に対応する考え。
フッ化物うがいの導入をめぐっては、道が４月から独自に全道の幼稚園と保育園、小中学校に導入していく方針を固めている。
道保健医療局によると道内の12歳児の平均虫歯本数（2008年度）は２．２本で、全国平均（１．５本）を上回り、都道府県別でワースト３位。
07年度時点で、道内25市町村でフッ化物うがいを実施している。
平成22年2月26日（金）北海道新聞 岩見沢・南空知版より
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