岩見沢市内「高齢者歯科健診」結果
岩見沢市は23年度より市民の口腔の健康の維持・増進のため、保健福祉センター（岩見沢市10条西３丁目）に歯科衛生士３名を配置し、乳幼児歯科健診や高齢者の口腔機能向上等の歯科保健サービスを行っています。
今回は23年度に同センターにより行われた、市内老人クラブの歯科健診の結果をご紹介します。先日「広報いわみざわ」24年8月号にも紹介されました。
調査は38箇所の老人クラブ（市内全老人クラブの35.5％）の、822名（男性340名 女性482名：60歳以上）の方に協力していただき行われました。
まず、口腔に関して「気になる症状がある」方は75.5％でした。
症状の多い順に見ると、「固いものが食べにくい」、「口渇が気になる」、「食べ物が口に残る」、「食べるのに時間がかかる」、「口臭が気になる」、「食べ物がはさまる」でした。
１年以内に歯科医院を受診している方は52.8％いらっしゃいましたが、前述の結果と比較するとかなり小さい数字であり、気になる症状がありながら受診していない、或いは必要最低限の受診にとどまっている傾向が伺えました。
また「汁物にむせる」、「薬が飲みにくい」、「会話で舌がひっかかる」も含め口腔機能に問題を抱える方が多く、「口腔機能が落ちたと感じる」方は35.0％で、これは年齢とともに増加する傾向がありました。
「ご自分の歯が少なく入れ歯を使用している方」と「歯が多く残存し入れ歯が不必要な方」を比較すると、「気になる症状がある」「口腔機能が落ちたと感じる」は「入れ歯使用者」に多く、やはり若いうちから歯を大切にするべきだと結論付けられました。
これらの結果を踏まえ、岩見沢保健センターでは今後の取り組みとして以下を行っていますので、是非ご利用ください。
〇母親学級での歯科健診・歯科指導
〇８〜９ヶ月児への歯科健診・歯科指導
〇１歳６ヵ月児への歯科健診・歯科指導及び希望者へのフッ素塗布
〇３歳児への歯科健診と健診に同伴する保護者への歯科健診及び歯科指導
〇成人検診での歯科健診・歯科指導
〇歯科衛生士による歯科健康教育
（町会や老人クラブなど団体からの依頼があれば出向いています）
〇二次予防事業対象者の高齢者に口腔機能向上プログラムの実施
〇歯科衛生士による歯科健康相談
〇健康まつりでの歯科健診・歯科指導
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