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特集:誤嚥性肺炎

飲み込む瞬間にむせる

「のどぼとけ」は年をとるとともに下の方に下がっていきます。
これは加齢による筋肉の衰えです。


物を飲み込むとき、のど仏の上に付いている筋肉がのど仏を上に引き上げて、
これにより食道の入り口が大きくあき、気道は逆に封鎖されて食べ物がのどを通っていきます。


のど仏が下に下がっていると上にあがるまでに時間がかかり、誤嚥しやすくなります。
のど仏の筋肉が弱った場合も、のど仏がなかなか上にあがらず同じことが起こります。
そして飲み込む瞬間にむせたりします。
この場合はのど仏の筋力を挙げる訓練が必要です。


図は「シャキア法」という方法です。
まず平らな床に仰向けに寝て、肩を上げずに頭だけを上げ、足の親指を見つめます。
30〜60秒を目安に頑張り、同じ時間休みます。(1日3回5クールなど)
頸部の手術後などでできない方もいらっしゃいますので決して無理はしないで下さい。

飲み込みが良好に行われているかを調べる方法の一つをご紹介します。


写真のように指腹をあてて「できるだけ何回も”ごっくん”と飲み込むことを繰り返して下さい」と説明します。30秒間に起こる嚥下回数を数えて、30秒間に3回以上できれば正常とします。「反復唾液嚥下テスト」といいます。
のど仏の動きがわかりにくい場合は、聴診器を使って飲み込む音を聞く必要があります。


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