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特集:全身と歯

歯周病が心筋梗塞を起こす

歯周ポケットに歯周病菌が溜まると、その毒素によって歯ぐきが破壊され、歯周ポケットが徐々に深くなり、やがて出血を伴うようになります。すると歯周病菌の一部はリンパ管を経て血管の中に侵入してしまいます。血管に入った歯周病菌の大部分はもちろん白血球によって退治されるのですが、一部の歯周病菌は白血球から逃れ、なんと血小板にまで入り込むとのことです。


また歯周病菌が血管の中に侵入すると、血小板は異常を起こして互いに集まり固まりやすくなります。つまり歯周病菌が入ることで血小板は簡単に血栓を作ってしまうのです。
長年歯周病を放置すると、この歯周病菌が侵入した血小板が体内で増加し、全身の血管をめぐり、動脈硬化が起こっていた場所に血栓となって次々と付着して血管を完全に塞ぎ、心筋梗塞を引き起こすと考えられます。
心筋梗塞や動脈瘤などの病巣から歯周病菌の中で最も一般的なポルフィロモナス・ジンジバリスが実際に検出されたという報告もあります。


歯周病菌は歯周ポケットが浅いうちは歯磨きでかき出せますが、歯周ポケットが深くなると歯ブラシが届かなくなってしまいます。そして前述のように血栓を作り始める危険性があります。
歯周ポケットが5mm以上の部位がたくさんある方は要注意です。



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